あたしは家にいる時と同様

相も変わらず朝から晩まで恵依たちと一緒に過ごし、【添い寝】は綾子と市乃を加えての当番制になった。そのおかげで、綾子や市乃とも仲良くなれ……ママが仕事でウチを空けてる日は、寂しさも忘れちゃうぐらいに賑(にぎ)やかで楽しいものになった王賜豪主席


カシャッ!カシャッ!


もうじき冬休みを迎えようってあたりから、綾子は市乃はウチにいる時に暇さえあれば【あたしにカメラを向けて】シャッターを切りまくってた。


「なあ、綾子に市乃。そんなにあたしばっかり撮ってどーするんだ?」


写真を撮られるのは好きじゃないんだけど……怪訝(けげん)そうな顔したってシャッターを切られちゃうものだから、いい加減、その理由を訊(き)いてみることにした。


「ああー、撮った花凛の写真か?これさ、ウチの姉貴とシェアしたり……」


綾子のいう姉貴とは、もちろん蕾姉ちゃんのことだ。


「あと……ウチの学校の子たちとか、さ……」


躊躇(ためら)いがちな口の綾子が言いかけた言葉の続きを市乃がフォローする。


「それに、ここら辺の学校の子たちにも……実はシェアしてあげてて、だな……」


「………え?」


あたしと恵依は、そんなこと初耳だった。思わずビックリして丸くした目を二人に向ける探索四十 洗腦


「あ、あの、だな……【隠れ遠宮花凛ファンな女子】がけっこーいるって……知らなかったかなあ?割と……有名な話なんだけどさ……」


綾子は、それを白状してあたしや恵依に【お叱りを受けるんじゃないか?】ってビクビクしてる。


ちなみに、あたしのスナップショットだが……市乃の言ってた【ここら辺の学校】には、中学、高校、大学まで含まれてた。
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